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コラム記事

【TNFD対応】評価ツールのご紹介

10月5日付の日経ESGに

「TNFDの枠組みを発表 -企業に自然のリスクや機会の開示求める-」

というタイトルの記事がでましたね。


日経ESG記事

記事には、TNFD枠組みの肝として、 ➀ 開示提言 ➁ 指標 が挙げられる、と記載されていました。 ➀の開示提言に関してはTCFDに近い部分もあるようですが、➁の指標に関しては異なってくるようです。 具体的には、気候変動でいう「フットプリント」のような単一指標が存在しないため、多くの指標が必要となる点がTCFDと大きく違ってくるようです(単一指標の開発も試みられているようですが、現時点では合意が得られていないようです)。 従ってTNFDの評価担当者は多くの指標に対応する必要があり、それ自体が色々な意味で体力の要る作業なのではないか、と思います。

ただ、グローバル企業にとっては「大変だから辞めておきましょう」というわけにもいかず、、、 例えばEU規制の「欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)では、2028年までに、気候変動だけでなく自然分野も含む幅広い開示を、EU域内に子会社がある日本企業の本社へ適用していく予定のようですし、遅かれ早かれ対応していく必要はありそうです。

国内では既にNECなど評価レポートを出している企業もありますが、多くの企業では、今後どのように対応をするべきか、どの程度の人員を割くべきか、など色々と議論・検討する段階なのではないかと思います。 もし諸々の議論を始める前に、もしくは始めた初期の段階で、先に参考になるツールや活用可能なツールなどを見つけることが出来れば、それは時間的にもコスト的にも助かるのでは、と思いました。 ということで、個人的にはリサーチが趣味なので、国内外でTNFD対応が出来るツールがあるのか気になって調べてみました。 ESGtodayというサイトに、ツール開発に関する以下の記事が載っていたので、軽くご紹介します

(下記画像を押すと記事に飛べます)。


ESGtodayの記事

全く英語に自信がないのですが、、 タイトルとしては 「モルガン・スタンレーとスタンフォード大学、企業活動が自然に与える影響を評価する無料ツールを発表」 といったところでしょうか。 それによると、Natural Capital(NatCap)プロジェクトというものを立ち上げ、企業や投資家がプロジェクトや活動が自然の生態系に与える潜在的な影響を評価できるようにするための新しいツールを開発したようです。 そして、ツール自体はオープンソースになっているようで、無料で使用できるとのことでした。 以下が、NatCapのWebサイトから入手したものになります。


どうやらこのツールは、TNFDのフレームワークに従っている企業が評価報告を行う際のサポート役になってくれるようです。 まだ私自身は中身の調査が出来ていないのですが、社内にPythonが得意な人がいるので聞きながら理解を深めようと思います。 恐らくこのツールで全て完結するわけではないと思いますが、開発をする側からするとかなり参考になりそうだなぁといった印象です。 今後も様々なツールやサポートが出てくると思うので、既に出ているサービスを含め、適宜リサーチしてここでシェアできればと思います。

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